咲くLOVE
人はみな心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる一輪花
花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐吹く風に打たれても やまない雨は無いはずと
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い 君の中に 僕の中に咲くLove・・・
~ コブクロ 『桜』 ~
--------------------------------------------
この季節になるといつも口ずさむ大好きな歌。
今年もまた桜の花が咲きました。
私の中で桜のイメージというと、
圧倒的な美しさとともに、あっけなく散る儚さゆえに、
どうしてもセンチメンタルな印象のものでした。
でも、今年の桜は違う。
というか、自分の気の持ちようが違うのです。
どんなことがあっても季節はめぐって、また花は咲くんだ。
自然がもらたした究極の悲しみを、自然のもつ生命力が癒してくれる…
何だかとても複雑な心境にもなりますが、
何事もなかったかのように咲く花を見て、
前を向く勇気をもらったような気がします。
先日、ひとつのアクセサリーが福島に旅立ちました。
オーダーメードのご依頼をいただいたお客さまは、ピアノの先生をされていて、
お教室を卒業される生徒さんにはなむけのネックレスを…というご依頼でした。
そしてリクエストをもとに作らせていただいたネックレスが出来上がり、
作品の画像をメールでお知らせしたのが、地震の起こる数時間前。
しばらくの間はご連絡をとることもできず、数日後にメールをいただいたものの、
被災によりオーダーも保留せざるを得ない状況だったのですが、
やっとこの前、お客さまのもとへお届けすることが叶いました。
作らせていただいたネックレスは、ピンクのグラデーションカラーで、
桜の花をイメージしてデザインしたものです。
この春高校にご入学されるという生徒さんのために作らせていただいたのですが、
これ作っているときは、まさかこんなことが起こるなんて夢にも思わず…
今その生徒さんがどのような状況で過ごされているかと思うと、
本当に切ない気持ちでいっぱいになりますが、
どうか力強く咲く桜のように、 希望を持って前に進んでいってほしいと、
心から願ってやみません。
「咲う」と書いて「わらう」と読みます。
日本語ってなんて素敵なんだろうと思うきっかけになった言葉です。
今、私たちのまわりには、淡いピンク色の笑みがあふれています。
私たちも笑顔でいたいものですね。
テーマ : アクセサリー&雑貨 - ジャンル : ファッション・ブランド